ITの文脈において、プロキシとは、インターネットを接続する際のアクセスを代理で行うシステムのことです。企業がセキュリティを強化するために用いることが多いですが、個人がアクセスを隠したいときに使う場合もあります。
そもそもproxyとは「代理」という意味があります。
プロキシを用いる主な目的は以下の通りです。
・高速なアクセス
・安全な通信
・翻訳や変換
・悪質サイトの遮断
・経路障害の回避
・ネット検閲の回避
ファイナンスの文脈のおいてはプロキシといえば、プロキシーステートメント のことを意味します。あえて和訳するといくつか候補があります。
・代理投票委任状
・株主総会招集通知
・委任勧誘状
などです。
この記事に詳しいですが、日米ではProxy Statement(株主総会招集通知と厳密に同じではない)に違いがあります。プロキシーステートメントとは、株主総会の当日に投票される議題などが記載された書類のことです。公開が義務付けられています。
元々は株主が株主総会で投票するときに、全ての株主が投票することは物理的にほぼ不可能でした。だから「代理で投票しますよ、だから意見を書いて送ってください」というような意味でプロキシーという言葉が使われていたのです。しかし、今となってはネットで全員が投票できるため、「代理」要素はほとんどなくなっています。
関連書籍
株主が株主総会において経営陣とは異なる提案をして、株主に投票を求めることを委任状争奪戦といいます。経営陣vs株主(アクティビストなど)という構図なので争奪戦と呼ばれていて、英語で言うとProxy Fightです。
関連・参考サイト
プロキシとは?仕組みや4つの種類、利用するメリット・注意点などを解説