乗数効果とは、マクロ経済学の用語で、民間投資や政府支出などの経済量の変化が最終的に巡り巡って何倍もの経済効果につながるという考え方です。
政府が1兆円の支援金を民間企業に支出したときに、これで1兆円の企業の収入になり、これで一部が従業員の所得向上につながり、それがさらなる消費によって経済を活性化させ、それが企業の売り上げを増やし、また従業員や投資家に還元され…という形で1兆円よりもはるかに大きい影響になるのです。
考えた人天才だよ、、、
これは理論的に計算することもできます。収入の増加分のうち何割を消費に回すかの限界消費性向が分かれば、乗数効果を算出できます。
100万円収入が増えた人がいるとして、80%を消費に回すと、80万円消費し、それが企業の売上になり、誰かの所得上昇に繋がり、その80%にあたる64万円がどこかで消費され、次は50万円くらい、次は40万円くらい、、、、という形で続けていくと合計だいたい500万円くらいになります。
簡単な式に直すと
投資額/(1-限界消費性向)
が乗数効果による影響の大きさです。
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