コングロマリットとは、異業種の企業が合併したり、ある企業が異業種の企業を買収したりすることで発達していく企業体のことを指しています。
なぜ異業種なのでしょうか。簡単にいえば、多角化によってリスクを分散させることが有効だと信じられていたからです。
もちろん21世紀でも多角化経営が優れているという考え方は根強く残っていますが、一方で「選択と集中」により専業の方がより企業価値が上がるのではないか、という議論もあります。こうした考え方は、会社分割やカーブアウトなどの形で現れます。
話を戻して、コングロマリットの場合には、2つの用語をさらに押さえておきましょう。
コングロマリット・プレミアム、コングロマリット・ディスカウントです。
コングロマリット・プレミアムとは、異業種のビジネスを複数保有していることによって生じるシナジーの効果のことです。
コングロマリット・ディスカウントとは、多角化したことで逆に企業価値が低下することです。美容とエンタメと自動車事業をやっている会社の経営者がいたとして、その経営者の能力よりも、求められる経営判断の質が高ければ、ディスカウントが生じるというわけです。
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Conglomerate: Definition, Meaning, Creation, and Examples