ブレトン・ウッズ体制とは、第二次世界大戦後にアメリカを中心に作られた為替相場安定のメカニズムのことです。ブレトンウッズホテルに集まって話し合いされたのでそう呼ばれています。
簡単にいえば、金本位制へ戻るというものに近いのですが、違う点は金-ドル-各国通貨という形でそれぞれ交換比率が固定されていて、間にドルが挟まっているというところです。故に金・ドル本位制と呼びます。
それだったらドル本位制にすればいいとも思えますが、何かしらの絶対的な担保がないといけないという考え方が根強かったのでしょう。
しかし金は増えない一方で、ドルは紙幣であるために増えていきますから、ドルと金の交換比率が悪化していくことは火を見るより明らかですし、この点にブレトン・ウッズ体制の矛盾があったということです。
関連書籍
ジョン・メイナード・ケインズ 1883-1946(下)経済学者、思想家、ステーツマン
関連・参考サイト
Creation of the Bretton Woods System